国立劇場内工場

国立劇場の主要な公演となる歌舞伎、
文楽の舞台美術を担当。培われた伝統、
技法が余すところなく発揮される劇場内工場。

国立劇場
工場長 奥泉 大輔

道具を作るだけでなく、未来も創る。

私たちは、主に国立劇場で行われる、日本の無形文化遺産である歌舞伎や人形浄瑠璃文楽公演の大道具製作・作画を担っています。舞台から台詞や音が漏れてくる作業場は、舞台の下にあって現代ではとても珍しい環境です。その中で働くスタッフは約20 名。製作・美術と2つのグループに分業され、製作では道具製作はもちろん、舞台の仕込みから本番付き、劇場外での歌舞伎公演にも出向します。美術は古典の画工や他工場への作画協力など、両グループの仕事は幅広い知識が要求されます。一人ひとりに経験値を積んでもらい、その成長がチーム力を上げられるような組織にしていくことが目標です。私が歌舞伎のアメリカ公演に同行した際に、その国のスタッフが自国の文化や伝統のことを誇らしげに話していたのが印象的でした。私自身も「National Theatre」で国の文化を伝承していることを自負し、後輩たちにも繋げていきたいと思っています。